喫煙は脳卒中、虚血性疾患などの動脈硬化が原因で起こる病気のリスクを上昇させます。
また癌のリスクを上昇させます。肺がんは有名ですが、その他にも、喉頭がん、ぼうこうがん、子宮頸がんを含め、多くのがんのリスクを上昇させます。呼吸器の病気にも悪影響を与え、あまり知られていませんが、糖尿病、メタボリックシンドローム、胃潰瘍、不妊症にも悪影響を与えます。
喫煙は上記のように健康に多大な害を与えることをほとんどの人は良く知っていますが、なかなかタバコをやめることができないひとが多くいます。それは喫煙習慣が、依存症となっているからです。
ニコチンは麻薬と同じように依存症を引き起こします。タバコを吸うと脳にニコチンが到達し、ある細胞に結合するとドパミンという物質が放出されます。このドパミンは快楽物質といわれ、人はこの快楽をもとめて再びタバコを吸いたくなるという悪循環に陥ります。
ニコチン依存症を判定するためのスクリーニングテスト(TDS)があります。5点以上はニチン依存症とされています。
喫煙習慣をニコチン依存症という病気ととらえて治療を行います。当院では主に、飲み薬での治療を行っています。ある条件が満たされると、健康保険を利用することが可能です。診療回数は5回(12週間)で、金額は自己負担3割の方で合計で約17000円です。予約制ではありませんのでご気軽に、ご来院ください。
下記の質問で‘はいが1点’、‘いいえは0点’です。
合計点数5点以上がニコチン依存症とされています。
*…禁煙や本数をへらしたときに出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。